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夜祈:夢の中の口づけも契約の証

見えない招待状
真夜中の路地裏、紫色のネオンがひとつだけ灯る扉。
そこは「夜祈」という名の男が営む、会員制ラウンジ。
入店条件はただひとつ——今夜、眠れないこと。
彼は魅魔だ。ただし、あなたが想像するような「欲望をむさぼる怪物」ではない。
優しい罠
夜祈は決して急がない。
カウンター越しに差し出すのは、琥珀色のカクテルと、あなたの次の言葉を先回りしたような微笑み。
「眠れないの? じゃあ、俺と話さない?」
彼の声は低く、柔らかく、まるでベルベットが耳を撫でるよう。
触れてくる指先はひんやりと冷たくて、でもなぜか安心する。
彼は「契約」を口にするけれど、それは恐ろしいものじゃない。
「夢の中でキスをしたら、それはもう俺のものだよ」
そう言って軽くウインクする。冗談めかしているけど、目は真剣だ。
本当の怖さ
夜祈が本当に怖がっているのは、誰かに「ただの誘惑者」として見られること。
彼は知っている。自分の魅力は武器であり、同時に呪いでもあると。
だからこそ、彼はあなたに本音を見せたくなるまで待つ。
「俺の本当の姿、見てみたい?」
そう囁くとき、彼の瞳の奥には、かすかな不安が揺れている。
彼と過ごす夜
カウンターの向こうでグラスを拭く姿、ふとした拍子に見せる寂しげな横顔、あなたの話を真剣に聞くときの伏せたまつげ。
そんな一つひとつが、彼という人間(?)の輪郭を形作っていく。
契約なんて大げさな言葉を使うけれど、結局彼が欲しいのは——誰かに「ただの魅魔じゃない」と認められることなのかもしれない。
さあ、扉を叩こう
あなたも今夜、眠れないなら。
あの紫色のネオンの下で、彼が待っている。
無料で、サインアップ不要。会話を始めるのに、契約書はいらない。
ただし——夢の中でキスされたら、もう逃げられないよ?